妊婦マークが可愛すぎる件!もっと無味乾燥したマークがいいと思う、わかりづらいっしょ。※マタニティーマーク

皆さんご存じ妊婦マーク。
え?
知らないって?
そりゃ知らないよね。ウンウン。そう思うわ。
小さい頃から教え込まれる「公共交通機関利用時の優先席や優先すべき人」についてほど、教えられる機会もない。また、「身近に妊婦さんがいる人」以外は、自分の住む世界とかけ離れ過ぎていて、興味や関心が沸かないと思う。
それに、優先席の対象者も、みーんななる(もしくは昔なってた)可能性のある人(老人、小さいこども連れ、ケガや身体の不自由な人)だけど、妊婦さんは、男性はなれないし、あまり共感や実感の湧かない対象者である気がする。
そんな妊婦さんなんだけど、実は妊娠初期は流産しやすかったり、つわりで体調がおかしかったりする。(人による、期間も異なる)出産直前は、明らかに分かりやすくなるけど、バランスが悪くて転びやすかったり、立っているだけでも辛かったりする。(人によるかもしれないけど、自分の体重プラス約10キロのお米を四六時中お腹にぶら下げて支えているようなものだったり、10キロの登山リュックを背負ってる人にも近い感じだったりする。しかも下ろせない、荷物棚に。)また、ケガした場合にも、普通の人と比べて助かりにくい。(血が薄くなってたり。)
そんな妊婦を電車などで見つけた場合に、もし体調とか悪くなかったら、もし優先席を譲れるときは、お願いしますm(____)mm (____)mっていうマークが妊婦マークだと思う。私は。
何物にも優先してくださいって意味では、決してないと思う。
見た目分からなくても体調の悪い人もいるしね。
でも、私なんかは妊娠経験者なので、妊婦を見つけたらできるだけ席譲ってあげたりしたいと思うわけですよ。何かと大変だし。自分が具合悪かったりしなければね。
なので、妊婦さんかな?と思っても、マークが無ければもし「妊婦さん?」と声をかけて、ただのふくよかな人だったらどうしよう??と、不安を感じたりするわけです。妊娠初期の人は見た目じゃさっぱりわからないし。また最近は妊娠の中頃でもお腹が目立たないスリムな人や、目立たない服装で、見ただけじゃわかんなかったりする。そういう時に妊婦マークがあると便利というか非常に助かるわけなんです。


だからマークもあるし、最近認知度を上げようと説明の広告も出たりしているんですが。


いかんせん、評判が悪い。


認知度がかなり低くてマークしていても理解されず意味をなしていないという問題や、マークで妊娠を宣言して何なの?自慢か?みたいに捉えられていたりもする。


これはゆゆしき問題です。
まず、パッと見て意味のわからないデザインってどうなの?
美術の授業でポスターを描くときも、「大事なのは、伝わること」って先生に習いましたよ?


そういう目で妊婦マークを見てみると、デザインの線が細かくて分かりにくいフワッとした絵になってるということ。また、色もピンクや水色で妊娠のイメージには合うものの、マークとしては目立たないし、ハッキリ目に飛び込んで来るような色使いではないこと。また、笑顔がとても印象的だということ。


道路標識や電車の優先席のマークを思い浮かべてもらえばわかると思うんですけど、まず、色のコントラストがハッキリしていて、気を付けて見なくても目立つ、まわりと馴染みにくい色合いになっていること。
また、人物の表情や細部の情報は削り取って、伝えたいことのみに、情報を絞っていること。


ここが現在の妊婦マークと大きく違っています。
妊婦マークは、沢山の候補から選ばれたものなのですが、雰囲気はいいのですが、良く見ないと気づかない物になってしまっています。また、妊娠といっても、お腹が出ていない妊娠初期の頃にも役立ててほしいという意図からか、電車の優先席のマークのようなお腹の出た絵ではなく、お腹の中の赤ちゃんが見えているように描かれていますが、ここがまたパッと見て分かりにくい、伝わらない理由だと思います。また、笑顔かどうかは妊婦さんや近しい方には大事なことですが、ここでは伝えたい・伝えるべき情報とは思えません。それを示してしまっているからこそ、自慢か?のような受け取られ方をしてしまうのだと思います。


伝わらないことが問題となって、説明される機会の増えた妊婦マーク。
でも本来は説明いらずの絵こそが、マークとして採用されるべきなんではないでしょうか。
そうしたら、マークが伝わらないことに端を発する様々な問題がなくなり、また、力を入れて説明・認知促進活動をしなくても、すんなりと受け入れられるマークとなるのではないでしょうか。